今いちばん大切にしてほしいことがあります。
年末は、受験勉強のリズムが乱れやすい時期です。塾や家庭の予定が重なり、思うように進まない日も増えます。模試の結果や周囲の進度が気になり、不安が強くなる方も少なくありません。
そんな時期だからこそ、まずお伝えしたいのは、ここまで日々お子さんを支えてきた親御さんは、それだけで十分に頑張っているということです。うまくいかない日があるのは、努力不足というよりも、生活の流れや環境が少し崩れているだけ、ということが多いものです。
年末は「体調を崩さずに年を越す」ことが、結果的に年明けの伸びにつながります。
年末に意識したいポイントは3つです。
1つ目は、勉強量より「毎日回る形」を守ること。
年末は予定が読みづらくなります。すべてを完璧にやろうとするよりも、「これだけは続ける」という最低ラインを決めることが効果的です。
たとえば、計算は毎日、算数の直しは必ず、漢字は10分だけ・・。短くても途切れずに続くことが、年明けの立ち上がりを大きく左右します。
2つ目は、親の役割は「管理」より「整える」こと。
受験期は、つい声かけが強くなりがちです。しかし子どもが安心して集中できるのは、「見通し」があるときです。
何をやるかが決まっている、終わりが見えている、終わったら休める。親御さんは監督ではなく、頑張れる環境を整える存在でいてください。
3つ目は、不安な時ほど「比べない」こと。
同じ志望校を目指していても、家庭の状況も子どもの伸び方も違います。比べるほど焦りが増え、焦りが増えるほど親子ともに疲れてしまいます。見るべきは「他の子」ではなく、昨日より一つできるようになったかという小さな変化です。
受験は、最後の1ヶ月で大きく伸びる子がたくさんいます。その伸びを支えるのは、才能や根性よりも、毎日が回る家庭の土台です。詰め込む時期でもありますが、整える時期。親子で呼吸を合わせ、良い形で新しい年を迎えましょう。
応援しています!
